朝、寝てたら宅配便到着。
注文していた「ほしのこえ」のDVDだった。
早速観る。
この作品をどう評価するかって、きっとプロ作品と同一の評価軸で評価しちゃえば、ネガティブな評価はいくらでも出せると思う。
でもなんかそれは「違うなぁ」とも思う。
だってこの作品はあくまでアマチュア作品で、しかも監督1人が作った自主制作アニメだからだ。
でも、それもまた「違うなぁ」と思う。
だって「アマチュアだから〜」なんてものを免罪符にしたくないぐらいの、とてつもないクオリティがあるからだ。
そりゃあCG技術は劇的に進歩したし、マシンパワーも飛躍的にアップした現在じゃ、これだけのクオリティの作品(モノ)を個人がたった1人でつくれちゃう、って「それぐらいできるんだぜ」って可能性は理解できるし画期的な感じもしない。
でもさ、「できる」のと「本当につくっちゃう」ってのの間にはとてつもない隔たりがあるし、だからこそこの「ほしのこえ」は「スゲェよ!!」って思うし、こんだけ評価されてんだろう。
プロ作品としてのアニメーションが、クソつまらねぇものや、オタク向けの狙いまくったクソ商業主義丸出しのものが氾濫するなか、正統な「SFロボットアニメ」の体裁で、しかもプロ作品に匹敵、あるいはそれを凌駕するクオリティで、にも関わらず詩的にして私的なプライヴェートフィルムとして「ほしのこえ」という作品を、個人(プライヴェート)で完成させた監督の力量は、本当にすげぇ。
ストーリー的な散漫さ、煮詰め足りなさ、「えぇ、これで終わっちゃうの?」みたいな部分はきっと、プロ作品的な評価軸で評価すれば、批評要素にはなるだろう。
ロボットアニメとして観た場合にも、やっぱ「食べ足りなさ」は出てくるかもしれない。
でも、地球と宇宙に引き離され、光の速度で8.6年の距離に隔てられた恋人達。
地球から離れていくにつれ、どんどん引き延ばされていく「携帯メールの届くまでの時間」「届かないメール」「メールを待つ想い」「メールを送る想い」。
正統SFアイディアと、携帯メールという今日的モティーフを見事に絡めあわせて紡ぎ描いてみせた「想い」の部分。
その1つの描きたいことを描くという、プライヴェートフィルム的な側面でいえば、すごいクオリティ。
だから、なんかこうすごく「違和感」を感じるのは、「アマチュアだから」「プロだから」っていう、いままではあった「歴然としたクオリティの格差」が、もう「ほしのこえ」ではまったく意味をもたないレベルに達してるって証拠なんだろう。
いやぁ、すごい刺激的なものを観せてもらった、っつーとこあたりにおさめておこうか?
「彼女と彼女の猫」のほうが「プライヴェートフィルム」としての側面が凝縮されていて、「評価しやすい(わかりやすい)」なぁとは思った。
こっちはシンプルだから。
で、あの猫めちゃ可愛い(w
ちなむと、今日「ジョン・レノンミュージアム」に行ってきたが、「ほしのこえ」も「彼女と彼女の猫」も、描かれているのは「さいたま市」だ(多分)。
埼京線の高架とか、ドライブ途中で見ていてなんとも言えず感動した。
映像作品を観た直後に、そのロケ地(というのが適切かはわからんが)に自分がいるというのは、なかなか感慨深い体験で良いものですなぁ。
(だから「ガメラ3」は渋谷にわざわざ観にいったし(w )