「Windows MediaPlayer9」登場ってことで、関連するサイトやら情報を集めていて、ふっと「音楽のデジタル化」についてあれこれ思った事があったので、つらつらと書いておく。
今更ながらに「CCCD(コピーコントロールCD)」のこととか、著作権保護技術だとか、WinMXだとかについて書いてみる。
今のとこCDのMP3化にあたって「VBR/160Kbps」というのが俺の選んでるビットレートなんだけども(正確に言えば「MP3 BeatJam XX-treme」の「可変-最高品質」がこのビットレート)。
この音質だと「流して聴く」分には、USBサウンド+アンプ+スピーカの性能も相まって特に問題はない。
だけど、じっくりと「向かい合って聴く」と、明らかに元になったCDの音質との差が歴然と区別できる。
だからといって「悪い音」ではなく、「音質」というのはすべからく「音」と「聴く側」との向き合い方や、聴き方の場面で「十分/不十分」が変わってくるものだ。
俺が音楽CDをMP3化しているのは「CDを出す>再生する>取り出す>しまう」の手間が面倒で、BGM的に音楽を楽しみたい時のためにやってる。
だから実際、既にMP3化したアルバムでも「ちゃんと聴きたい」時にはCDを再生して聴いている。
CCCD(コピーコントロールCD)が出てきたけれど、あれのメーカー側の言い分はわからなくもない。
だけど、そもそも「WinMXでダウンロードしたもので十分」な程度の楽曲しか提供できないレコード会社側の問題が多分にあるとも思う。
そもそも今、日本で発売されているCDの値段は世界的にみても「高価」だ。
これは洋楽の直輸入盤と日本プレス盤の値段を見れば明らかで、1枚1000円近くもの開きがある。
そして音楽を一番聴いている若年層は「金が無い」。だから「WinMX」でダウンロードしてくるのかもしれない。
だけど、と思う。
自分が若く、今よりも比較にならないぐらい貧しかった頃、だけど今よりも自分はたくさんのCDを買い漁っていた。
メシ食う金を削ってでもCDを買っていたし、そうして買ったCDはその対価に見合うものだった。金が無いからCDを買わないんじゃない。
金をひねり出してでも買いたいと思うCDが減っているんじゃないか?
「音楽と向き合う」という事がどーいうことなのか、エラそうに言えるほどの音楽ファンではないかもしれないけれど、少なくとも「WinMXで落としてきたので十分」な音楽は、ようするに「向き合う価値もない」音楽なんだと思う。
そういう風に音楽を「大量消費物」的なレベルに堕しめたくせに、値段は相変わらず据え置きの世界最高価格で売り続けるレコード会社が「CDが売れないのは消費者のせいだ」的に導入したCCCDは納得できるはずがない。
少なくとも、今のところ「CCCD」を導入したCDで、俺が「買いたい」と思ったCDなど1枚として無いということだけは言っておこう。
いいものは、高くても売れる。
いい音楽はなんとしてでも聴きたい。
「No Music,No Life(音楽無しじゃ生きていけない)」ってのはそーいう事じゃなかろうか?
そもそも昔からCDのコピーなんか(音質はどうであれ)いくらだってできた。WinMXが登場する前から、テープなり、MDなりに音楽はばんばんコピーされていた。
それを今更、小手先の技術で防いだところで一体なんだというのだろうか?
先だってエイベックスは、CCCD導入後のCDの売り上げについて「導入前と同じで、特に消費者がCCCDを嫌ってCDを買わないという動きはなかった」と発表した。
これは裏を返せば「CCCDを入れたとこで、買うに値しないCDは相変わらず売れない」ってことを自分で証明したのに等しい。
ようするに「音」と「どう向き合い距離をとるか」という、そこに全ては集約していくんだと思う。
「向き合って聴く」という事は、一体どういう事なのかをここで説明はしない。
そんなもの、俺の中では「説明するまでもない事」だからだ。
だけどもし、「はぁ?それってどういうこと?」と実感がわかないという人がいたら、俺は本当にあなたは「かわいそうだなぁ」と思う。
あなたは本当の意味で「音楽」を「聴いて」いない。
いい音楽と、幸せな出会いをしていない。
かわいそうに。
あなたの人生には「BGM」や「カラオケ」はあるけれど、「音楽」は流れていない。
そんなあなたはWinMXでMP3を落として、カラオケで数ヶ月唄ったらもう忘却の彼方、って感じで「音」を「消費」してください。それがお似合いです。
でも、おめでとう。今はそうやって「消費」できる音楽が、いっぱいいっぱい、一生かかっても聴ききれないぐらいに市場にあふれかえっているから。きっとあなたは当分の間は退屈しないよ。よかったね。
でもそんな消費者側が悪いのか?
いやいや、違う。
「消費財」にしかならない、買うに値しない、デジタルコピーで十分な「流して聴く」のが関の山で「向かい合って聴く」気になれないものを、バカスカと垂れ流し続けるレコード会社が俺は一番悪いと思っている。
「いい音楽は、例えコピー自由にしてでも売れる」
これは真理だ。
WinMXでバカスカ落とされる、だけどCDは売れない。
そんな音楽など「その程度の音楽」なのであって、その程度の音楽で利益を上げようと思ってるレコード会社の考えが甘いだけだ。
今、デジタルオーディオの市場では「著作権保護」が最大の問題となっていて、各社がこれをどーするかで血眼になっている。
だけど俺は思う「そんなものいらない」と。
いいものは売れる、ダメなものはどこまでもデッドコピーされていく。
そういうものだ。
その程度の音楽で十分なリスナーと、その程度の音楽で利益をあげようとするレコード会社。
その構図でCCCDだ、著作権保護だと締め付けあいをしてるのなら勝手にどうぞ。
だけど頼むから、俺が「ちゃんと聴きたい」と思って、そしてちゃんと対価を支払い、大切に聴きたい「音楽」にまで、余計な枷をはめないでおくれ。
「音楽」はCDの原盤そのものじゃない、そこから溢れだしてくるものだ。俺はCDという物質に金を払っているんじゃなく、そこから溢れだしてくるものに金を払っているんだから。
だから溢れだし、流れ出す「音楽」に余計な「雑音(制約)」を入れないでくれ、って思う。
繰り返すけど、ようするに「音」と「どう向き合い距離をとるか」という、そこに全ては集約していくんだと思う。
まぁ、うまくまとまんないけど、とりあえずそんなことを思ったりした。