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超人計画 滝本 竜彦 , 日下 潤一 おすすめ平均 ![]() なんだかなぁ 純粋に面白い、だがしかし 併せて読むと面白いらしい。Amazonで詳しく見る ![]() |
なんか最近、読書づいておりまする。
ってなわけでまたしても本の感想なんぞ。
「ひきこもり世代のトップ・ランナー」であり、なおかつ今までこの日記で書いた書評の中でズバ抜けて人気を博した(なにしろ「日記読んで、買いました」ってやつが4人はいたw)大傑作「NHKにようこそ!」の滝本竜彦の「ハイブリッドエッセイ」
「NHKに〜」を書き上げ、すっかり精神をダメにし、ますます引きこもりが悪化した滝本竜彦が「『現実彼女』をゲットして引きこもりから脱出!」=「超人」を目指し、「脳内彼女」のレイと超人ロードを駆け上る・・・はずが、どこをどう間違えたのか読んでいるだけで「イタタタ・・・」と涙せずにはいられない「痛い」自己言及の末に、とうとう何か突き抜けてしまって「取り返しのつかない」ところにまでたどり着いてしまうというエッセイ。
「脳内彼女」であるレイと滝本竜彦との脳内対話によって、脳内妄想=「虚」と「現実」が入り乱れる。ゆえに「ハイブリッドエッセイ」なわけだ。
この「脳内彼女」レイの存在が、この本を「自分を自嘲するだけの自己満足」に終わらせず、常にどこかに「それを冷ややかに俯瞰し見下ろす視点」を感じさせ、一種の「私小説」ならぬ「私メタフィクション」としてこの本を成立させている。
で、この「超人計画」で到達した(というか、完璧に当初目指してた場所と違う場所に行ってしまうわけだが)「境地」をもって、「小説家・滝本竜彦」はますます「ひきこもり世代のトップランナー」としてレベルアップしていくわけだ!!
そうだ!まさにそれぞ「超人」!!ブラボー!滝本竜彦!!!
・・・・・・っていうか「この人の引きこもりは、もう一生なおらないだろうな」とか思った。
さて・・・。
そうして脳内妄想と現実世界をさまよい果てた末に得た成果は、雑誌「九龍(クーロン)」の「滝本竜彦」特集号掲載の小編「メタフィジカル・マルチまがい」を経て、「ファウストVol.2」掲載の中篇「ECCO」に至るわけだけど。
#あと「僕のエア」という小説が「文藝春秋」に連載中だ(こないだ終わった)が未見なので省く。
これ単行本出たら即買いだな。
特にこの「ECCO」の切なくって、幻想的で、そして徹底的に冷笑的で絶望的な「ハッピーエンド」ったら!!
凄い!!
正直「やられた!!」と思いましたよ、ほんと。
途中読んでいて「ああ、結局は・・・」と、最後は予定調和的に終わると予想していたこのプロットを、見事に「裏切らずに」着地させた力量は「見事」。
まぁ「メタフィジカル・マルチまがい」と「ECCO」については、雑誌掲載作品なので軽く触れるに止めるけども。
いやぁ、ますますこれかの滝本竜彦が楽しみですわ。
見てて痛いけどw