| Twelve Y.O. | |
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福井晴敏の実質的なデビュー作 「トゥエルブ.Y.O.」を読む。
うーん・・・(汗。
そういや、友人の青木摩周に正月会った時、「 『終戦のローレライ』すっげぇ面白かったぜ!!」と力説したのだが。
「あー、あの人は『トゥエルブ.Y.O.』読んだけど・・・ちょっとなぁ・・・」
と言ってた理由が今にしてわかったw
本当のデビュー作になるはずだった(江戸川乱歩賞を野沢尚と競った末に惜しくも逃したため、後まで日の目を見なかった)「川の深さは」が「低予算だけどムチャムチャ面白い映画」だとすれば、こちら「トゥエルブ?」は「3倍の予算で作ったその続編」という感じ。
で、えてしてそうやって作られた続編(たとえば「ターミネーター」に対する「2」とか)が、前作よりも面白いか?と言うと・・・「微妙」なわけですよ。
実際、この「トゥエルブ?」も「川の深さは」の続編で(前作と密接には関連してないので、独立して読めるけど)。
話のスケール感も一気に巨大になってるんだけど。
出てくる人物と、その造形、配置が微妙に前作と異なるだけで、「川の?」の再構成版というか。
「川の深さは Version.2」になってしまっているので、正直「練り足りなさ」を感じる。
もっとも、福井晴敏の小説をこれ含め3作品読んだけど。
どの作品にも共通するのは、
という、この4つの要素でw
それは、俺が大絶賛した「終戦のローレライ」でも全く同じなんですが。
問題は「そういう要素」(これを「テーマ」と置き換えてもらってもいいかと)は常に同じでも、できあがってくる作品の「質」とはなにも変わらないわけですよ。
たとえば、「戦隊モノ」やら「ライダー」だ「宇宙刑事だ」「ウルトラマン」だ。
あるいは「ガンダム」なんかの「リアルロボットもの」やらがいい例で。
あれは作品毎に「やってるこたぁ基本的に皆一緒」だけど、それでも作品毎の「出来/不出来」(面白い/面白くない)はくっきりと明暗分かれるわけですから。
んで、なんつーか「川の深さは」はめちゃくちゃ「男泣き」ポイントがあったんですが。
「トゥエルブY.O.」は話のスケールも大きくなってるし、「川の?」で問題だった「おっさん以外」??ようするに「男の子」「女の子」のキャラクター描写が薄いっていう点を修正しようとしてる分、全体的に「まとまりすぎちゃって」しまって(まさに「ターミネーター2」みたいなといったのはこういう感じ)、「男泣き」ポイントはあまりなく・・・。
どうにも読み終わった後「物足りない」感じがしてしまった次第。
というわけで、できればこの作品をもって福井晴敏という作家の評価のマイルストーンにはしてほしくないなぁ・・・というのが率直な感想w
いや、そこそこ面白かったんだけどね。
「終戦のローレライ」が「★5つ」、「川の深さは」が「★4つ」だとすると。
「トゥエルブY.O.」は「★3つ」ってとこです。はい。
とりあえず、さらにこの「トゥエルブ?」の後日談である「亡国のイージス」に期待っすかね(これから本屋で買ってきますw)