« MEMORIZE/Livedoor騒動(おおまかな経緯) | Main | お引越し情報(MEMORIZEからのお引越し) »

2004年06月24日 03:01 : さらばMEMORIZE

(MEMORIZE/Livedoor騒動(おおまかな経緯)からの続き)

 で、実は俺はそのゴタゴタ抜きに

「わざわざMEMORIZEじゃなく、Movable Type利用のシステムに移行させられるんだったら、別にレンタサービスしないで自前でMT設置すりゃいいじゃん」

 ってそれだけの理由でこっちにMT設置する道を選んだのだけども。
 やはりもう1つ「Livedoor」という企業の「感触」があまり好きではない、というのも大きくはないが、小さな理由の1つではあった。

 だけども、その発表後に巻き起こった「ゴタゴタ」については、正直あまりよく知らなかったというのが実際のところだ。

 移転が終わって、なんとなく「引越通知」の「共通テーマ」(MEMORIZEはコレがあるから使ってたようなもので、他のどのBlogにも無いユニークなサービスだった)を覗いていて、そのゴタゴタの概要を知った次第だ。

 確かにMEMORIZEユーザーの「気持ち」はよくわかる。

 なにより、俺自身、自前でサーバーあるにもかかわらずわざわざ日記だけはあそこに開いていたぐらいなんだから。
 「Blog」の隆盛で、「MT入れようかな・・・」と思っていたら「トラックバック」「コメント」「RSS」の機能に対応し、Blogとしては申し分の無いサービスになったし。
 やはりなによりも「共通テーマ」という、悪く言えば「馴れ合い放言」になるのだろうけれども、まったく通常であれば「リンクしえない他者」と「リンクする機会」を持てるこの機能こそ、MEMORIZEが他のBlog、Web日記サービスと一線を画していた点であり。5万人のユーザー(しかも、ここまで女性/未成年率の高いこの種のサービスを他に俺は知らない)を抱える「原動力」となっていたのは間違いない。

 ともすれば「感情的」「情緒的」な日記が多いと揶揄されがちなMEMORIZEではあるが。

 しかしそもそも、世の圧倒的大多数の人々は「自己満足」のためにWebを開き、そして「日記」とはもともとは「極私的な覚え書き」である。
 誰も彼もが「情報発信」できるわけではないし、誰も彼もが「ご論評」たれることなんかできるわけではないのだ。
 大体にしてそういったものを標榜してるサイトだって、ほとんどは、突き詰めれば所詮は「開設者/書き手」の「自己満足」にすぎないのだから。

 だからこそ「感情吐露、自己満足、っていうかオナニーみたいな」ぶちまけ日記書くのにMEMORIZE はうってつけだった。
 しかも、そうしていながら「か細くも他者とのリンク」が保証されている。
 やや皮肉も混ざったいいかたをすれば「ヤサシイWeb日記」、それがMEMORIZEだった。

 だから今回の一件で巻き起こった「感情的な」ユーザーの爆発は、当然といえば当然なのだ。
 そして今回の一件で見えてくるのは、Live door側は、おそらくMEMORIZEのことを「女性/未成年者の多い、5万人のユーザーを抱えるWeb日記サービス」という「データ」でしか把握していなかったのではないだろうか?
 青臭いことを言うようで恐縮だが、「ヤサシイ(=とてもデリケートで過敏かつ過剰な反応のある)」ユーザー達の「キモチ」というものが、彼らには全く見えていなかったのだと思う。


 そもそも、この業界(IT、っていうかネット)の末端で6年も働いていると、周辺情報の断片や、表層的な部分から、その会社の「質」というものがおのずと透けて見えるようになる。
 「ユーザー本位」か「利益追求」か。
 もちろんこの両者は時に相反しながらも、結局前者を大事にすることで、後者につながる場合もあるわけで。単純な表裏、二律背反の関係ではないのだけれども。
 それでもやはり「この会社はユーザーなんか金儲けの対象にしか考えていないな」とか「こいつら、結局ユーザーのことなんかこれっぽっちも考えてない」というのは見えてくるわけだ。

 特に、ついこないだ最終的には「600万全会員のデータ流出」という最悪の事態が明るみに出た「Yahoo!B.B.」の母体であるソフトバンクや、ITバブル崩壊の引き金となった光通信などがその最たるものだろう。
 そしてそういう企業で大問題が巻き起こる前には、必ず独特の「匂い」(具体的に言えば、事前の各種兆候)というものがある。

 この項の最初に書いた「「Livedoor」という企業の「感触」があまり好きではない」とは、まさにこのことだ。
 正直、周辺情報から見えてくるのは「あまりいいハナシ」ではない。ぶっちゃけ「第2のソフトバンクを狙ってる」としか思えないのですよね、あの会社って。


 で、「なんか嫌な予感」がしていたら案の定この始末というわけだ。


 長いこと、草の根BBS時代から足かけ12年、ネットの世界をうろつき。あれこれサービスを利用し、俺自身もネット業界でメシを食って6年になる。そうした過去の経験から言えることは「金儲けの匂いを強く出したサービス」「突然、ユーザーをないがしろにして大幅な仕様変更を行ったり、制約をもうけたり、課金徴収をはじめたサービス」というものは、最終的には「消えて」いく。
 どんなに「長らくご愛顧」してもらっても、ユーザーが「見限る」のは一瞬だし。そして、同種同様の、あるいはより以上の「無料」のサービスによって駆逐されていく。

 これこそが「ネットビジネス」が、期待されながらも、いまだ期待以上の成果を上げられない最大の障壁でもあり、この業界の栄枯盛衰の激しさの一因でもある。


 ネットの世界は、そしてそのユーザーは「企業」が思っている以上に「センシティブ」だ。
 悪く言えば青臭く、聞き分けが悪く、意固地で、反抗心旺盛な。いってしまえば「手に負えないガキ」どもの世界だ。
 それは実年齢とは一切関係がない。

 その「ガキ」の世界を、圧倒的なマスの力や、「大人の」態度、やり口でもって「しぶしぶ」と消費者を従わせていたような旧来型の企業手腕では、「ネット企業」は飼い慣らせても、「ネットユーザー」を飼い慣らすことは決してできない。

 今回のMEMORIZEのゴタゴタであらためてその思いを強くした。


 大好きだったサービス(それは多分にその「青臭さ」が好きだったことを俺は認める)の「終わり」がこのような形になってしまったことに、一縷の「せつなさ」と「寂しさ」を感じつつも。

 ただ、思うのは「MEMORIZE、ありがとね」ということと。

 そして、最後に言いたいのは


 「みんな、とりあえず Livedoorはヤメておけ」


 まぁ、それを言いたくて長々書いた次第。
 いやはや、ほんと俺も相も変わらず「青臭い」「ガキ」ですな。やれやれ。

投稿者 : のむけん | カテゴリ : 時事・News | Updated at : 2008.3.26 14:32
この記事へのコメント
« MEMORIZE/Livedoor騒動(おおまかな経緯) | Main | お引越し情報(MEMORIZEからのお引越し) »