最近、仕事など諸々でかなりヤラれ気味なので、気分転換に、と思って本でも読もうと思い立つ。
書店で、適当にブラブラ文庫本を探してると「S・キング絶賛!!」「この本には凄いことが書いてあります」等々、いかにもな扇情的な文句の並ぶ帯の、一冊の本に目が止まった。
買ってみる。
読んでみる。
……心の底から「読まなきゃよかった」と思った。
これはけなしてるんじゃなくて、褒め言葉。
見なければ幸せで済んだものを、見てしまった時のあの感覚。
一度覗き込んでしまったが最後、もうそこから目をそらしたいのに、目が釘付けになってしまうあの感じ。
不愉快極まりなく、悲惨・・・という言葉では足りない感じ。
凄惨とか、陰惨とか。
とにかく「読まなきゃよかった」モノを、これでもかと最後まで克明に見せつけられる。
なにがそんなに酷いかって。
物語の中で描かれるシチュエーションそれ自体も、勿論そうなのではあるけれど。
今の現実の世の中には、これとほぼ似たような出来事が、胸糞が悪くなるほど、「またか」というほど転がっていて。
実際のその現場では、フィクションも及ばないほど、さらに酷く、惨い事が行われていて。
そしてこれこそ、間違いなく「人間」というものの本当の姿、本質、真実、正体の1つであるということ。
それを嫌というほど思い出さされ、思い知らされるからだろう。
物語の中身、粗筋(プロット)にはあえて触れない。
書いてしまえば、人によっては「ああ、よくありがちな」と思うかもしれない。俺も思った。
まったく・・・・これが「ありがち」ってんだから、人間って本当に救いようがないよね。
そんなわけで、「気分転換」には決してならない。
確実に嫌な気分になる。
ていうか、マジで鬱になりそうな。
下手したらトラウマになりかねない。
そんな「傑作」。
悪意をもって、オススメ。
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