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2005年03月17日 02:19 : 「ローレライ」

一昨年の正月に不眠不休で一気読みし、大絶賛した 「終戦のローレライ」の映画版。

今日は水曜日で「メンズデー」とやらで、千円で観れるってんで、仕事帰りに行ってまいりました。

 

この作品、元々映画化を前提にしてプロット(あらすじ)が作成され、 それを元に小説化したのが「終戦のローレライ」。
それを元に映画化したのが「ローレライ」。
つまり「小説の映画化」じゃなく、「兄弟」のようなもの。

だもんだから、まぁなんていうか小説のあの濃密で濃厚な「萌え」「燃え」要素を期待すると、正直スカす。

まぁ、なんつーかエンターテイメント作品として観た場合には、日本映画の割には(って、表現がまかり通るところが、 邦画の最大の問題なんだけど)頑張ってる。
頑張ってるんだけど、なんか今ひとつ物足りない。 艦内で繰り広げられる人間ドラマ、特に役所広司演じる絹見艦長の「漢」っぷりには「燃え」 るんだけど。どうにも小説で描かれた各登場人物の背景とかの、人物造形の深みを描ききるには尺が短すぎる。
一方、原作では「お前は海江田艦長か!!」と言わんばかりに繰り広げられた戦闘シーンも「CGでござーい」って感じ丸出しで、 なんかそれ系のゲームのムービーシーンだけつなぎあわせて見せられてるような感じで。

なんつーか、「ど派手な潜水艦戦」を見せるのか、「極限状態での熱い男達の人間ドラマ」を見せるのか。
どっちもやろうとして、どっちも中途半端になってる感じ。

まぁ、それはいいや。それでも、結構よく頑張ったと思う。

ただ最大の問題は、「最後がヌルい」ってこと。

ほんと、これだけは声を大にして言いたい。
これ以上書くとネタばらしになるので書けないのがもどかしいんだけど、あのラストは「どうなの?」って思った。
なんつーか、フランス映画ばりの「尻切れトンボ」っぷりで。

おそらく原作で最大の「見せ場」だったあのシーン(ハードカバー版の表紙で描かれてるあのシーン)が、全然活かされていない。
あそこはもっとテンポ良くていいと思う。

こっから先は、まぁ観た人と、原作読んだ人にしかわからない書き方になるけど。
アレがドパーーッと浮上して、ドドーンとナニして、件のがドカーンとなるわけだが。
映画「ローレライ」では、アレがズズズーっと浮上して、件のがブロロロロ・・・・ン。
んでもってウィィィィ・・・・・・・ンとゆっくり動いて、ドーーーーン、ドーーーーーン。
ヒュ??バン!・・・・・・ドドーン

・・・って、とにかくタルすぎだって!!

あそこはこう、もっとテンポよくドバーッ!ザザザザッ!ドンドン!!ズガーーン!!
で、絹見が最後の台詞を言い切ったと同時に、取り囲む「あいつら」から一斉にドドドドドドドーーン!!!ヒューヒューン!ズガガガガーン!! ズゴゴゴゴ!!!!!
・・・・で良かったような気がするんだよなぁ。
(って、さっきから擬音ばっかの抽象的な文章でスマン)

それがなんで、ああいう「かったるい」「曖昧な」ラストになっちゃうんだかなぁ・・・・

まぁ、とりあえず及第点だけど、小説は超えられなかったという感じ。
原作のあの「熱さ」を期待したら、多分スカされる。

う?ん、過剰に期待しすぎたか?

[評価:★★★] (面白くないわけじゃないけど・・・ラストがとにかく腑に落ちない)

投稿者 : のむけん | カテゴリ : 映画・ビデオ・TV | Updated at : 2008.3.26 14:32
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